帰るふるさとがなくなるって本当?


わずか10年後、9集落のうちの7集落が、限界集落になる。
手をこまねいていれば、30年後には

「帰るふるさとがなくなる」ことが現実になります。

私たちは、日本中の山村集落が抱えるこの難題解決にチャレンジします。

人口減少・高齢化社会を受け止めて前に進む
『しきしまの家プロジェクト』の仲間になっていただけませんか。


こんにちは!私たちは「しきしま支え合いプロジェクトチーム」です。

メンバーは、愛知県豊田市の中山間地域にある敷島自治区(以下、しきしま)の住民です。

しきしま支え合いプロジェクトチームのメンバーたち

私たちは、しきしまの住民、しきしまを応援してくれる全ての人が集える場『しきしまの家』を2023年4月にオープンさせるため、築50年を超える鉄骨平屋の旧保育所を改修してきました。

これまで、置いてあった荷物の片付け、部屋の壁への板はり、入り口のスロープ工事などを行ってきましたが、拠点として使っていくためには、トイレと水回りの大規模な修繕が必要になります。

この修繕費用を、皆さんにぜひご支援いただきたいと同時に、人口減少、高齢化に直面する私たちが、自分たちの手で、支え合う仕組み、毎日が楽しくなる場づくりに挑んでいることを多くの方に伝えたくて、クラウドファンディングを立ち上げました。

助け上手、助けられ上手を増やしたい!

私たちは、『しきしまの家』を『しきしま支え合いシステム』の拠点にしたいと思っています。

しきしまの住民は、330世帯926人(2022年7月 敷島自治区調べ)。年々、高齢化と人口減少が進んでいます。


しきしまは、山に囲まれた田舎です。困った時、助けてほしい時、いろんなサービスが街のようにたくさんあるわけではありません。

その代わり、自然を生かす暮らしの知恵を持った人、農業に詳しい人、スマートフォンの操作に詳しい人、草刈りが得意な人、大工さんなどの職人、キラリと光る個性を持った住民がそろっています。

また、ここ数年で、田舎で社会貢献するために訪れる企業の社員、混み合った森林を間伐するボランティアなど、しきしまに住んでいなくても頻繁に来てくれる方たちがいます。

私たちは、そんな『人』に注目した『お互いさま』の仕組み『しきしま支え合いシステム』を作ってみたらどうだろうと考えました。


しきしま支え合いシステムのイメージ

例えば、スマートフォンの設定がわからなくて困っている70代のAさんに、近所に住む30代のBさんは教えてあげることができます。逆に、30代のBさんが、郷土食である五平餅の作り方を知りたいとき、70代のAさんは教えてあげることができます。

若い世代が、高齢世代をサポートする。それに加えて、これまで人のお手伝いをすることがなかった元気な高齢者が、支える側にも立つ。

ご近所さんどうしが、お互いさまの精神を持って、当たり前のように「ちょっと助けとくれん」「私がやってあげるよ」と言い合えたら、自分や家族だけで抱え込んで困りごとを深刻化させるという悲劇を防げるのではないかと考えました。


2021年1月、この支え合いシステムが実現可能かどうか、中学生以上の全住民に『困っていること』『お手伝いできること』をアンケート調査しました。

アンケート調査結果(支え合い新聞の紙面)

この調査の結果、こんな困りごとがあることがわかりました。

・田畑の管理
・草刈り
・鳥獣害
・高所作業
・ゴミ出し(大型のもの)
・機械や電気製品の修理
・スマートフォンの設定や操作など 

そして「お手伝いできる人」がほぼ同数いることがわかりました。

アンケートの結果、困っている人とお手伝いできる人がほぼ同数いることがわかったので、実際にマッチングができるように、集めたデータを整理しています。

住民以外もウェルカム!多世代が集える場に

「ちょっと助けて欲しい」、「こんなことならお手伝いできるかもしれない」と思ったときに、気軽に立ち寄ったり、電話をかけたりできる窓口が必要です。

それは、身近な生活圏にあって、顔のわかる人がいる「敷居の低い窓口」であることが重要だと考えました。

そこで、空き物件となっていた旧杉本保育所を改修、活用することに決めました。

相談できるだけではなく、住民や、住民以外の多世代が家族のようにつながり、わが家のように気楽に集まれる場所になってほしいという願いをこめて、『しきしまの家』と名付けました。

私たちは、しきしまの家をこんな場所にしたいと思っています。

『しきしまの家』完成イメージ

『しきしまの家』には、2つの部屋と通路、厨房を備える予定です。

『しきしま支え合いシステム』の拠点になるのは、事務局の部屋です。ここには、週5〜6日相談員が常駐する予定なので、困りごとがある時に気軽に寄っていただくことができます。

事務局が開いている日には、隣のコミュニティースペースもご利用いただけます。何かのついでにでも寄ったり、誰もが垣根なく集まったりできるようにと、『ふらっとyui』と名づけました。yuiは結の精神を取り戻そうとの思いからです(結の精神とは、田植えなどを共同で行う相互扶助の精神のことです)。

小さな子どもを連れたお父さんお母さん、学校帰りの小学生、コーヒーを飲んでのんびりしたい人。しきしまの住民でも、住民でなくても、赤ちゃんからお年寄りまで誰が何をしてもいい場として解放されます。


みんなで!家づくり

私たちは2022年4月から、しきしまの住民で一丸となって片付けと改修を進めてきました。

8月には、地元大工さんの指導を受けて、地元産の間伐材を薄くした板を壁に貼り、部屋を木質化するワークショップを行いました。地元住民、しきしまと交流のある大学生、『しきしま支え合いプロジェクト』を支援する企業の社員が、慣れない作業に汗を流してくれました。

木質化ワークショップで壁に板を貼りました



『しきしまの家』の完成を楽しみにしている地元住民が、「どうぞ使ってください」と家具を持ち込んでくれるようになりました。これは、しきしまの山で伐った木を、しきしまの大工さんが加工したテーブルです。


地元住民が持ち込んでくれた、敷島産木材のテーブル



入口のスロープの工事も進んでいます。

 入り口のスロープ工事中の様子



10月には、地域住民を対象に、お披露目会を行いました。

2022年10月のお披露目会(内覧会)の様子



支援者を「しきしまサポート区民」として歓迎!

改修が進むにつれて、私たちの夢はどんどん広がっています。

週末限定居酒屋、夏はビアガーデンになったらいいな。夏祭りをやって盛り上がりたいな!地元の野菜を買って帰ってもらえるようにしたいな。

そして、住民が集うだけでなく、

・しきしま出身者が「ただいま」とふるさとを感じに帰れる場 ・しきしまを移住先として検討する人たちが初めて訪れる場 ・移住はできなくても、定期的に”ふるさと”として通う人たちにとっての場

そんな場所にもしていきたいと考えています。


「行ってみたいけれど、住民でもないし、気後れするなぁ…」と感じる方がいるかもしれません。そんな皆さまとつながり続けるため、私たちは『しきしまサポート区民』の制度をご用意することにしました。

しきしまサポート区民にご登録の皆様には、近況報告、イベント案内、しきしまの家運営についてアンケート のメール配信予定


将来的には、イベント、ボランティア参加に対するポイントの発行や還元、地元産の商品や農産物などを優先的に購入していたくことなどを通じて、しきしまの地域自治に参加いただきたいと考えています。


今回ご支援いただく皆さまを『サポート区民』としてお迎えします。(ご辞退もできます。)


住民、しきしまで活動する企業や団体の皆さん、サポート区民の皆さん。これまで同じ場に居合わせることのなかった人が『しきしまの家』で出会うことで、お互いに刺激を与えあい、つながり、新たな価値が生まれることを期待しています。


しきしまって、どんな地域?

ここで、しきしまについての紹介をさせてください。


しきしまは、愛知県豊田市の北東部にある中山間地域・旭地区の9つの集落(町内会)を束ねる自治区です。かつては、行政からの連絡、敬老会や盆踊りなど、集落単位では行えない行事を担う組織でした。

                                                       

現在のように、将来を見据えた『まちづくり』の機能が加わったのには、ひとつのきっかけがありました。


2009 年、豊田市の『日本再発進!若者よ田舎をめざそうプロジェクト」を機に、都市部出身の若者 10 名が空き家に移住して農業を始めました。地元住民は、当初は「いつまでいられるかな」と半信半疑 でしたが、若者たちが「ここに暮らし続けたい」と主体的に活動する姿を目の当たりにして気持ちに変化が生まれました。


「ここに暮らす私たちが、自分たちで地元の将来像を描く必要があるよね!」という自覚が芽生えたのです。2010年からは積極的に移住者を受け入れ、しきしまを未来へつないでいく取り組みに力を入れ始めました。

討論会の様子

自治区の定住促進部を中心に、家主さんの説得、豊田市空き家バンク制度への登録フォローなどを続けてきたところ、2010年から2020年までの10年間に40世帯98人の移住者を迎え入れることができました。


移住した方たちがそれぞれの得意分野を活かした起業や取組みをすることで、しきしまに活気とにぎわいが生まれるという好循環も起こっています。

すぎん工房メンバー

また、しきしまに興味を持ってくれる方を積極的に受け入れ、交流することを大事にしているため、さまざまな方が訪れ、活動しています。

ガキ大将養成講座の参加者

旭木の駅と中電の面々

押井の里「自給家族」

しかし、移住者を受け入れても、街の人たちと交流を続けていても「しきしまは消滅してしまうかもしれない」という可能性が高いのです。


人が減るからこそ支え合いの拠点整備が急務!

年を重ねて、できることが少なくなる。その上、人口も減っていく。私たちが一番恐れているのは、「もうだめだ」と諦めムードが広がることです。

それを防ぐためには、『しきしま支え合いシステム』で助け合い、『しきしまの家』に行けば、いつも賑やかで楽しい気持ちになれる。そんな地域にすることが急務なのです。

 

『しきしまの家』整備にあたっては、なるべくお金をかけず、自分たちの手でつくることを大切にしてきました。


片づけや、壁に木を貼る部屋の木質化は、地元住民でもある大工さんを講師に、DIY講座として住民主体で行いました。入り口のスロープ工事は、地元住民でもあるエクステリア業者さんが格安でやってくれました。


しかし、整備している『しきしまの家』は、築50年を超す鉄骨平屋の建物です。

拠点として利用するためには、700万円ほどがかかることがわかっていました。


資金調達のため、豊田市独自の地域活動支援制度『わくわく事業』に申請して50万円、他にも可能な限り費用捻出をして140万円、それ以外は、自治区費や農業補助金などからの支出を想定しています。


これから来年4月のオープンを目指して整備を続けていくためには、トイレに約150万円、水回りやその他の経費に約150万円かかることがわかっています。総額300万円のうち150万円はしきしまにお住まいの方に向けて協賛金をお願いしていきます。


残りの150万円を、しきしまが好き・応援したいと思ってくださる方々のお力を借りて乗り越えようと、クラウドファンディングに挑戦することになりました。



私たちは、それぞれに違うご近所さんの集まりです。日々の暮らしがあり、集まれる時間もなかなか合わない中で、『しきしま支え合いシステム』『しきしまの家』の完成に向けて活動しています。そのうえで、初めてのクラウドファンディングに挑戦するということに大きな不安もありますが、

・しきしまの家を多くの方に知ってもらい、関わってもらいたい。 ・それぞれに違う”ご近所さんの集まり”でも支え合う仕組み、場作りができると証明したい ・ふるさとを守りたい!

この一心で、不慣れなことがあってもメンバーで協力し合い、完成までやり遂げたいと思っています。どうぞご支援お願いいたします。

資金の使いみち・スケジュール

収入

クラウドファンディング 150万円
自治区内協賛金 150万円


支出

トイレの機器とブース工事 150万円
その他水回りの整備・配管工事等 75万円
クラウドファンディング手数料・返礼品・PR費用・雑費 75万円

 

 

これまで&今後のスケジュール

2022年5月 片付け作業
2022年8月 壁の木質化 DIY作業(第1期工事)・掃除等の作業
2022年10月 入口のスロープ工事等
2022年12月中旬 壁の木質化 DIY作業(第2期工事)・建物内通路整備作業等
2022年12月 クラウドファンディング&自治区内協賛金集め開始
2023年1月31日 クラウドファンディング&自治区内協賛金集め終了

2023年3月以降 順次リターンの発送開始
2023年3月までに トイレ・水回りの整備完了(※クラウドファンディングの資金と自治区内協賛金にて実施)
2023年4月1日 しきしまの家オープン
2023年4月 以降 順次必要な改装等を実施し、施設の充実化
2024年4月 カフェ「ふらっと yui」オープン


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

リターンの紹介

しきしまの魅力を感じていただけるさまざまなリターンをご用意しました!


『しきしまの農家』が育てたお米「ミネアサヒ」(節減対象農薬当地比5割以下)
2020年産米の食味ランキングで、愛知県産米では初の「特A」を得たミネアサヒ。
生産量が少なく「幻の米」とも言われています。
しきしまの農家が丹精込めて育てたミネアサヒは絶品です。


『てくてく農園』の卵
てくてく農園は、しきしまの養鶏農家です。
国産飼料100%の名古屋コーチン平飼い有精卵です。


『いのはな農園』季節の野菜
いのはな農園では、農薬、化学肥料不使用(栽培期間中)でお米と野菜を育てています。
季節の野菜セットを2023年7〜8月頃にお届けします。


『すぎん工房』のクッキー
『しきしまの家』として生まれ変わる旧保育所の一部で、現在お菓子工房を開いているのが、すぎん工房です。
なるべく地元の食材を使った素朴で味わい深いクッキーやマフィンなどを焼いています。


『旭の髙山農園』の自然薯
旭地区は愛知県下で最大の栽培量を誇っています。
旭の髙山農園では、愛知県の推奨品種である『夢とろろ』を栽培しています。
自然薯は、滋養・強壮食として知られていて、山菜の王様と言われています。
自然薯のとろろご飯は絶品です。


『旅館すゞめ』 宿泊料金の支払い時に利用できるクーポン
川沿い、山峡の一軒宿で、家庭的な雰囲気が魅力です。
地元の食材や川魚料理など自慢の「ふる里の味」をお楽しみください。
榊野温泉のお湯はとても良いと地元でも評判です。


スペシャルサポーターとして『しきしまの家ホームページ』に掲載
お名前(ニックネーム可)をホームページ(https://shikishima.org/)に掲載いたします。


支援者様のネームプレート作成し、『しきしまの家』に掲示
しきしまの家にネームプレートを掲示します。ご自身で打ち付けにお越けたら嬉しいです!

 

応援コメント

いつも『しきしま』を応援してくださっているお三方から応援コメントを頂戴することができました。

 

 

東京大学教授 牧野篤さん

次の豊かさのつくり手へ 

13年前に若者たちを受け入れて、新しいふるさとづくりに着手した人たちが、次の豊かさの拠点づくりに乗り出します。「しきしまの家」です。

伝承文化と若者たちの感性の融合によってつくられる新しい農村の営みは、都市生活では考えられなかった、豊かなライフスタイルをつくりだし、人々を魅了してきました。

たとえば、「自給家族」。それは、かかわることで家族になる試みです。家族がお米をつくり、農地を維持し、環境を保全して、健康で豊かな生活をつくってくれる。そこに自分も参加することで、新しい価値を手に入れる。こういうかかわりの営みです。

「しきしまの家」は、この営みをさらに推し進めるための拠点です。その手法として、クラウドファンディングに挑戦します。これは、次の豊かさのつくり手、あなたへの呼びかけなのです。是非とも皆さんのご支援をお願いします。私も参加します。


株式会社 三河の山里コミュニティパワー 代表取締役 早川富博さん

「敷島自治区」は凄い! 

300強の戸数で人口は1000人弱の敷島自治区は、10年以上前から地域の人口減少をはじめとする課題解決に挑戦。課題分析から解決のために3つのプロジェクトチームを立ち上げた。そのうちの1つである「支え合い社会創造プロジェクト」に、三河の山里コミュニティパワー(MYパワー)は3年前から、ささやかな協力をしている。お手伝いしてほしいこと、お手伝いできることを尋ねた「支え合いアンケート」の回答率も80%以上。その中から「しきしまの家」の構想が出来上がり、かつDIYでみんなの居場所が実現した。素晴らしい! これぞ「地域自治」!

地域自治を表現した「しきしまの家」を応援したくなるのは私だけではないだろう!


一般社団法人 おいでん・さんそん   代表理事 田中茂樹さん

ミライにつながる地域づくりに期待! 

少子・高齢化による人口減少は、今や山村地域だけの課題ではありません。そして、これからの社会は、地域の助け合いの力が問われることになります。

敷島自治区の「しきしま支え合いシステム」は、地域の力を高めてこの課題解決に挑戦する画期的なプロジェクトであり、成功すれば他の地域にも大変良い影響を与えると期待し、応援しています。

是非、皆さんも、未来につなぐ地域づくりに向け、このプロジェクトを進めるためのカギとなる「人と人をつなぐ拠点づくり」へのご支援をお願いします。

最後に

スマホの使い方がわからなかったから、しきしまの家で相談した。近所に住む30代のAさんを紹介してくれた。わかるように教えてもらえてうれしかった。

皆さんからのご支援で、『しきしまの家』が完成した暁には、きっとこんなうれしい変化が起こっていることでしょう。


どんな状況になっても、決してふるさとをなくさない。

私たちは諦めません。どうぞこの想いを応援してください!


■しきしまの家の取組み、さらなる詳細はHPでご覧いただけます。ぜひ御覧ください!
https://shikishima.org/

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください