
しきしまの家自給家族は、しきしまの家を拠点に、生産者と消費者が家族のようにつながって、安全で美味しいお米を自給し、その生産資源である農地を荒廃から守り、集落や地域の持続化に資する、いなかとまちのみんなが幸せになるプロジェクトです。
敷島地区押井町で2020年から始まった自給家族は、しきしまの家と合流し、230家族の都市部の消費者が、遊休農地を活用して安全で美味しいお米を自給し、楽しく交流しています。2025年産の生産量に余裕が見込まれるため、新たな自給家族を募集します。
敷島地区には、縄文時代以前の遺跡が13カ所もあります。3000年以上続いてきた敷島の歴史は、生きるための食の自給、農の営みと共にありました。土地に根差した農の営みが続いてきたから、ここに人が存在し続けたという事実があります。農の営みを諦めた時、地域は消滅に向かうのでしょう。
食の自給は、損とか得とかに関わらず、来年も、再来年も確実に食を確保する、家族が生きていくための営みです。敷島の農家が何代にも渡って米づくりを続けているのは、先祖から受け継いだ暮らしの作法であり、そこには、この上もない安心や喜びがあるからに他なりません。
私たちが続けてきた自給の営み、その家族が増えることで、農家のリタイヤとともに荒廃していく農地を守ることができます。そして、消費者には、食糧危機が来ようとも、自分たちのために育てる安全で美味しいお米の確保が約束され、しきしまを第二の故郷とすることで、自然と折り合い、人の温もりを感じ、豊かで安心できる暮らしがもたらされるはずです。
しきしまの家「自給家族のコンセプト」

地球環境や国際紛争などで未来を予測することが困難な時代、私たちは、何を拠り所に未来を創造すればいいのでしょう。確かなことは、自給自足の暮らしは、数千年も続いてきたという事実、自給・贈与と交換・共助の長い歴史に、未来を拓くヒントがあるのではないでしょうか。

しきしまの家が家族に届けるお米は、「幻の米」と呼ばれ、ほとんど流通しない自給のためのお米「源流米ミネアサヒ」。森林から湧き出る清らかな水、昼夜の温度差から生まれる粘りと旨味が際立つお米を、農薬、化学肥料を慣行栽培の2分の1以下に抑えた「特別栽培米」として育てます。
三河中山間のミネアサヒは、日本穀物検定協会が発表する「米の食味ランキング」において、2022~2024年産まで3年連続で最高位の「特A」を獲得した、折り紙付きの美味しいお米です。そして、田んぼは、標高300~500mにあり、近年の異常気象による「高温障害」の影響を受けにくい環境で育てられています。
しきしまの田んぼは約60ha、収穫できるお米の量は、平年で3,600俵(200t)あまりです。60haの農地を守るためには、「自給家族」を、当面、300家族程度に増やす必要があります。
作り手の顔が見えた時、ご飯は、もっと美味しく、尊いものになるでしょう。そして、遠くにいても、互いを思いやる「家族」がいることが、いなかとまちの双方に暮らしの安心をもたらしてくれるでしょう。
しきしまの家は、2023年産から3か年の農村RMO実証事業を通じて、みんなが納得できる、みんなが幸せになれる『しきしまの家自給家族プロジェクト』を、日本中の山村の持続化のためにも、必ず成功させたいと思います。
「自給家族の決まり」をお読みいただき、共感いただけたら、是非、家族になってください。
1. 自給家族
しきしまで米を自給し、農地保全のために契約者の米を生産する農家と、契約により特別栽培「源流米ミネアサヒ」を毎年優先的に受け取る消費者で形成するグループを「自給家族」と呼びます。
2. 栽培契約
米を自給している住民などが組織する、しきしまの家運営協議会と米の供給を希望する家族は、1~10年の栽培契約を締結し、契約者は、農家と同等の栽培経費を負担します。米の売買ではありません。
3. 栽培経費
栽培経費として、契約者は、玄米供給量1俵あたり39,000円(10kg=6,500円、いずれも税込)を負担します。生産者は、経営の効率化、スキルアップなどで栽培経費を下げる努力をします。
4. 取扱原則
米は、生産段階から、取り扱いやすい10kg紙袋(玄米)とし、「みんなの蔵」(大型保冷庫)で保管、契約者は、必要な時、必要な量をしきしまの家で自己引取りを基本とします。配送の場合は、「着払い」とさせていただきます。
5. お支払い
栽培経費の支払いは、契約者が当該生産年分を、契約月の翌月末に一括で前納します。
6. イベント・ボランティア
しきしまの家が企画、共催する収穫祭などの交流イベントに家族としてご案内します。(イベントにより参加費をいただく場合があります)また、草刈り、田の草取り、獣害対策など、援農ボランティアをお願いする場合があります。都合がつきましたらご参加をお願いします。(自由参加です)
7. 契約変更
契約を解除または数量の変更等をされる場合は、毎年の更新時(3月を予定)に手続きをお願いします。
8. 特約事項(重要)
異常気象、災害、獣害、病虫害等で必要供給量が確保できない年があるかもしれません。その場合は家族全体で供給量の調整(減量)をします。栽培経費は変わりませんので契約料の返還はありません。一方、豊作の場合は、増量、その他のサービスで喜びを分かち合います。また、社会情勢の変化等により「きまり」を改正する場合があります。
上記「自給家族の決まり」をご一読ください。
下記フォームより、お気軽にお問合せください。「決まりを読んでもよく分からなかったけれど、自給家族になってみたい」という方でも大丈夫です。
しきしまの家よりご連絡を差し上げ、詳細のご案内をいたします(原則としてメールでのご連絡とさせていただき、必要に応じてお電話を差し上げます)。投機目的であったり、勘違いがないかを確認させていただいた上で、契約手続きに進んでいただきます。
契約は、公式LINEにて行うことを原則とします。メールでお送りする公式LINEのURLから「友だち追加」をしていただき、「申込フォーム」に必要事項を入力して契約のお手続きが完了いたします。
契約内容を確認いただきますと、契約料のご請求メッセージが送られます。(請求書は発行されません)メッセージに従い、現金またはお振込みによりお支払いをお願いします。お支払い期限は、契約月の翌月末日となります。
その他、「しきしまの家・自給家族」に関してよくいただくご質問と回答をまとめた「よくある質問」のページをご用意しておりますので、必要に応じてご覧ください。