安全で美味しいお米を私たちと一緒に「自給」しませんか

しきしまの家・自給家族プロジェクト

しきしまの家「自給家族」は、しきしまの家を拠点に、生産者と消費者が家族のようにつながって、安全で美味しいお米を自給し、その生産資源である農地を荒廃から守り、集落や地域の持続化に資する、いなかとまちのみんなが幸せになるプロジェクトです。

敷島地区では、押井町(23世帯)が、2020年から全国で初めて取組みをはじめ、100家族を超える都市部の消費者が、遊休農地を活用して安全で美味しいお米を自給し、楽しく交流しています。そして、現在も問合わせが相次いでいますが、供給能力から新規受付を見合わせています。

2023年4月に、しきしまの家がオープンしたことを踏まえ、しきしまの家を拠点にした新たな「自給家族」の枠組みを構築し、敷島地区全域で「自給家族」に取組み、農地保全を図りながら、より多くの都市部の消費者とともに幸せな暮らしを広げるプロジェクトに発展させようと考えました。

誰も損も得もしない、みんなが少し幸せになる「自給家族」

敷島地区には、縄文時代以前の遺跡が13カ所もあります。3000年以上続いてきた敷島の歴史は、生きるための食の自給、農の営みと共にありました。土地に根差した農の営みが続いてきたから、ここに人が存在し続けたという事実があります。農の営みを諦めた時、地域は消滅に向かうのでしょう。

食の自給は、損とか得とかに関わらず、来年も、再来年も確実に食を確保する、家族が生きていくための営みです。敷島の農家が何代にも渡って米づくりを続けているのは、先祖から受け継いだ暮らしの作法であり、そこには、この上もない安心や喜びがあるからに他なりません。

私たちが続けてきた自給の営み、その家族が増えることで、農家のリタイヤとともに荒廃していく農地を守ることができます。そして、消費者には、食糧危機が来ようとも、自分たちのために育てる安全で美味しいお米の確保が約束され、しきしまを第二の故郷とすることで、自然と折り合い、人の温もりを感じ、豊かで安心できる暮らしがもたらされるはずです。

しきしまの家「自給家族のコンセプト」

源流米ミネアサヒCSAプロジェクト概略図

地球環境や国際紛争などで未来を予測することが困難な時代、私たちは、何を拠り所に未来を創造すればいいのでしょう。確かなことは、自給自足の暮らしは、数千年も続いてきたという事実、自給・贈与と交換・共助の長い歴史に、未来を拓くヒントがあるのではないでしょうか。

自給するのは、安全で美味しい「幻の米」源流米ミネアサヒ

源流米ミネアサヒ(10kg)米袋デザイン

しきしまの家が家族に届けるお米は、「幻の米」と呼ばれ、ほとんど流通しない自給のためのお米「源流米ミネアサヒ」。森林から湧き出る清らかな水、昼夜の温度差から生まれる粘りと旨味が際立つお米を、農薬、化学肥料を慣行栽培の2分の1以下に抑えた「特別栽培米」として育てます。

三河中山間のミネアサヒは、日本穀物検定協会が発表する「米の食味ランキング」において、2020年産、2022年産、2023年産で最高位の「特A」を獲得した、折り紙付きの美味しいお米です。そして、標高300~500mで育てられていることから、近年の異常気象による「高温障害」にも強い品種です。

しきしまの田んぼは約60ha、収穫できるお米の量は、平年で3,600俵(200t)あまりです。60haの農地を守るためには、「自給家族」を、当面、200家族、5年後までに、離農する農家に見合う300家族程度に増やす必要があります。

作り手の顔が見えた時、ご飯は、もっと美味しく、尊いものになるでしょう。そして、遠くにいても、互いを思いやる「家族」がいることが、いなかとまちの双方に暮らしの安心をもたらしてくれるでしょう。

しきしまの家は、2023年産から3か年の農村RMO実証事業を通じて、みんなが納得できる、みんなが幸せになれる『しきしまの家「自給家族」プロジェクト』を、日本中の山村の持続化のためにも、必ず成功させたいと思います。

「自給家族の決まり」をお読みいただき、共感いただけたら、是非、家族になってください。

自給家族のきまり

1. 自給家族

しきしまで米を自給し、農地保全のために契約者の米を生産する農家と、契約により特別栽培「源流米ミネアサヒ」を毎年優先的に受け取る消費者で形成するグループを「自給家族」と呼びます。

2. 栽培契約

米を自給している住民などが組織する、しきしまの家運営協議会と米の供給を希望する家族は、3~10年の栽培契約を締結し、契約者は、農家と同等の栽培経費を負担します。米の売買ではありません。

3. 栽培経費

栽培経費として、契約者は、玄米供給量1俵あたり30,000円(10kg=5,000円、いずれも税込)を負担します。生産者は、経営の効率化、スキルアップなどで栽培経費を下げる努力をします。※2023年産の「お試し」用普通栽培ミネアサヒは、10kg=4,200円。

4. 取扱原則

米は、生産段階から、取り扱いやすい10kg紙袋(玄米)とし、「みんなの蔵」(大型保冷庫)で保管、契約者は、必要な時、必要な量をしきしまの家で自己引取りを基本とします。配送の場合は、「着払い」とさせていただきます。

5. お支払い

栽培経費の支払いは、契約者が当該生産年分を、6月末に一括で前納します。

6. 特典

保冷庫での保管料は無料とします。また、しきしまの家が企画、共催する収穫祭などの交流イベントに家族としてお招きします。(イベントにより参加費をいただく場合があります)

7. 契約変更

事情により契約を解除または数量の変更等をされる場合は、前年の12月末までに申し出てください。

8. 特約事項(重要)

異常気象、災害、獣害、病虫害等で必要供給量が確保できない年があるかもしれません。その場合は家族全体で供給量の調整(減量)をします。栽培経費は変わりませんので減額はありません。一方、豊作の場合は、増量、その他のサービスで喜びを分かち合います。また、社会情勢の変化等により「きまり」を改正する場合があります。

お申込み方法

お申込みの流れ

決まりをお読みいただく

上記「自給家族の決まり」をご一読ください。

フォームよりお問合せ

下記フォームより、お気軽にお問合せください。「決まりを読んでもよく分からなかったけれど、自給家族になってみたい」という方でも大丈夫です。

お問合せフォーム

ヒアリング

しきしまの家よりご連絡を差し上げ、詳細のご案内をいたします(原則としてメールでのご連絡とさせていただき、必要に応じてお電話を差し上げます)。その上で、普段どの程度お米を消費されているか、お米の受け取りやお支払い方法についてのご希望などを伺い、ご契約内容をすり合わせ・決定させていただきます。

メールで「自給家族請書」送付

ヒアリングにてお伺いした契約内容を記載した「自給家族請書」をしきしまの家からメールにてお送りし、「自給家族」の契約お手続きが完了いたします。

ヒアリングで伺う内容

お申込期間

最短で3年、最長で10年。お試しは1年。

1年あたり申込数量

0.5俵(30kg)が最小単位。

希望支払方法

現金、または銀行振込(振込手数料は契約者負担)。

繁忙期ボランティア

農作業の手が足りないときの応援要請をする場合がありますので、ご参加の可能性の有無を伺います。参加は必須ではございませんので、ご無理のない範囲で参加いただければと思います。

その他、「しきしまの家・自給家族」に関してよくいただくご質問と回答をまとめた「よくある質問」のページをご用意しておりますので、必要に応じてご覧ください。